おススメ本「医療4.0」 医師の新しい働き方

起業は新たな選択肢。でも決して簡単ではない

「起業」「アントレドクター」といった響きはかっこいいですがイマドキの選択肢だからといって安易に選べるものでは当然ないです。

あくまで顧客のいる「会社」ですから「ビジネス」としての傾向が強くなるのは当然で、勤務医ともまた法人化があるとはいえ開業とも異なります。

事業をするからには相手が「お金を支払ってでも欲しい!」、「資金を提供するから解決してほしい!」と思えるものをこちらが差し出さなければ成り立ちません。

他にも実際に起業するとなると物理的にも精神的にも様々なハードルを超える必要があるし、しかも事業を維持・発展させなければいけないことを考えると容易な話ではないと思います。

そしてそのハードルを超えるには本にも書いてあるように

「医療のこの問題を自分が解決に導く」「日本の医療を変える!」といった強い原動力・情熱が必要になります。

意外とここが難しいんですよね。メンタルって簡単にはコントロールできないですしね。今後何年間も取り組み続けることを決断するのって、やはり凄いと思わざるを得ないです。

番外編:医師の起業を後押しするサポーター

医師の起業を支援する大学や自治体が出てきています。

慶應義塾大学では健康医療ベンチャー大賞なるものを開催しています。日本初の医学部主催によるビジネスコンテストです。慶応生でなくても健康医療領域での起業を考えている人なら応募できるそうです。詳しくは上記リンクされているホームページで確認してみてください

新潟県では初期研修医を対象とした「起業家・イノベーター育成臨床研修コース」(通称:イノベ枠)を設置するそうです。プロジェクトの概要としては下記のようになっているようです。

MBA的なマネジメント、経営スキルのみならず、イノベーションにとって必要な新規技術への理解、開発プロセスのマネジメントをはじめとして、医療から課題を抽出して、プロジェクトや製品にまとめあげる総合的なスキルを、レクチャーだけでなく、実際のプロジェクトに従事することによって、高めるものです

こういった団体・組織から起業家を生み出そうとする動きは今後も拡大していく気がします。子供の教育でも「自分で課題を見つけ、自分で解決しようとする力」が重視されていますし。時代を反映している動きだなーと感じています。

まとめ

今回は起業する医師に関連して「医療4.0」という本を紹介させて頂きました。

本作は急速に進歩してきた医療がさらに加速していきそうな予感をさせる内容でした。

ネットやSNSなどを通じて活動に参加してくれる医学生・医師を募集しているところもあるので、

気になる起業医師がいれば検索してみるのも良いと思います。

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